油の一滴は血の一滴!? ~新しいエネルギーの形へ

2020年04月08日 代表者BLOG

コロナウイルス感染拡大による需要の落ち込みに加え、サウジアラビアとロシアの減産合意が妥結せず、サウジアラビアが増産に踏み切ったことがきっかけで一時は1バレル20ドルを切る水準にまで下がりました。石油輸入国からすれば安い方がよいのですが、産油国からすれば経済的に大打撃であり、政治情勢の不安定化は避けられません。

 

まずこの文脈で押さえておくべきポイントは以下です:

 

  1. もともと原油価格は80年代から2000年まで1バレル20ドル前後で推移しており、2000年以降が新興国需要を受けたバブルだったということ
  2. 一方、産油国はそのバブルの経験をもとに現在の財政を構築していること
  3. WTI市場は市場としては小さく、大量の資金が出入りすると一気に乱高下すること
  4. 石油の競合として新たにシェールオイル・シェールガスと再生可能エネルギーがでてきていること

 

まず1点目について、チャートを見れば明らかですが、2000年から2010年の原油価格の値上がりは明らかに投機を伴ったバブルでした。難しいのは…

 

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